Q 仏事で使用する金封袋の「黒・白」と「黄・白」の水引はどういう時に使うの?
Q 仏事で使用する金封袋の「黒・白」と「黄・白」の水引はどういう時に使うの?
A この地方では、仏事ごとに使用する水引は「黒・白」と「黄・白」の2種類あります。「黒・白」の水引は見たことがあるかも知れませんが「黄・白」の水引は、この地方独特のものです。「黄・白」の水引を仏事で使用するのは、大阪方面から新潟方面にかけての日本海側で使用されていると聞いています。この南魚沼地域は群馬県境に位置しています。新潟県では「黄・白」の水引を使用しますが、群馬県より関東方面は「黄・白」の水引を使用しません。ですから関東補面の方は珍しく思うかもしれません。弘長寺での水引の色による区別ですが、「黒・白」の水引を使用する場合は、壱周忌までとします(壱周忌までは、喪中であり喪に服し「色を出さない」という意味から)。「黄・白」の水引を使用する場合には喪が明けてから、すなわち三回忌(壱周忌の翌年の年忌法要)以降としています(喪が明け、先祖に対する感謝のあらわれとして)。ですがこれは一つの目安ですので、色にこだわらずそのお包に気持ちを込めて渡すのが大事なのです。また関東方面から来られる方は、「黄・白」の水引がないのですから、「黒・白」でもかまいません。「黒・白」「黄・白」の水引の違いについては、各宗派やその寺院によっても違いがあるかもしれません。ですから菩提寺の住職へ聞いてそれに従うことが大事だと思います。PS.関東方面の方は、こちらに来たらコンビニエンスストアに寄ってください。「黄・白」の水引の袋が売られています。
左側が「黒・白」の水引。右側が「黄・白」の水引です。
弘長寺では壱周忌までは喪中なので「黒・白」の水引を使用
壱周忌が終わり、三回忌以降は喪があけたので「黄・白」の水引を使用
・・・ですが各宗派や住職の考え方にも違いがありますので、菩提寺の住職へ聞いてください。