弘長寺

Q)お寺の後継ぎについて

Q)お寺の後継ぎについて

A)お寺の後継ぎは、世襲ではありません。弘長寺では36世・小林住職、37世・藤井住職、38世・現住職とすべて血縁関係はありません。本来は住職は世襲ではないので、一般的に住職一家は庫裡[お寺の住まい]に住んでいますが、これはお寺を管理している上で借りて住んでいるので、住職個人のものではありません。ですから弘長寺では、先々代の小林住職が遷化[亡くなったこと]の後は、小林住職の奥さんや子供は庫裡から出て、先代の藤井住職がお寺に入りました。また藤井住職が遷化した後は、奥さんや子供は庫裡から出て、現住職がお寺の庫裡に入りました。住職は出家をしたので庫裡に永代に住むことができますが、奥さんや子供は住職の“お手伝いさん”ですので、出て行かなければなりません。よく子供が後を継いで住職になって、世襲のように映って見えますが、これは親子であっても仏門では師匠と弟子の関係であり他人なのです。先代の住職が亡くなってその奥さんが庫裡に居られるのは、子供である新しい住職の“お手伝いさん”の名目で、新住職(子供)の許可のもと居られるのです。住職の子供がお寺で生まれ、その後その子供が住職になると庫裡が自分の家のように映りがちですが、本来は“他人から借りているもの”という感覚が必要です。またこれからは住職に妻や子供がいても、住職が遷化又は還俗[一般人に戻る]した後を考え、妻や子供が庫裡から出て行っても暮らしていける住まいを用意しておくことが、必要になってくると思います。・・・By おっさま

8月は『苦しかったけれど がんばって良かった』です

8月の「こころのことば」は『苦しかったけれど がんばって良かった』(萩原清虚作)です。自分なりに解釈をすると “我々は何をするにもそう簡単に目標を達せられません。その間に様々な苦しいことが待ち受けています。だけどそれにめげていては、自分の目標に届きません。どんなに苦しくても、一所懸命に頑張れば目標に近づくことができます。その目標が達成された時には、振り返って頑張って良かったと感じられることでしょう。” というように思います。いいことばですね。・・・By おっさま