弘長寺

Q)納骨について

Q)納骨について

A)先般、本堂にて満中陰忌(四十九日忌)法要の後、境内の墓地に納骨がありました。お墓に納骨をする際に関東地方から出席されていた方が不思議に思われていました。「納骨の際にお墓を開けてくれる業者さんはいないんですか?」と。それは関東地方とこちらのお骨の埋葬の仕方が全然違います。関東地方では、火葬後お骨をせとものの骨壷に入れて、そして霧箱におさめます。納骨の際には骨壺だけを取りだしてお墓に納めます。その際、業者さん又はお墓の管理者がお墓を開け、そして骨壷を納めた後にお墓を閉めます。業者さんを依頼すれば費用も支払わなければなりません。こちらでは、火葬後お骨を直接霧箱の中に入れます。そして納骨の際には霧箱の中のお骨を直接お墓の中におさめます。こちらのお墓の中の下は土になっていて、土の上におさめたお骨は自然と土に返っていきます。これは昔からの土葬を継承し、我々は亡くなったら自然に返るのを願っている埋葬の仕方です。現在、都会で行われつつ、散骨や樹木葬などといった自然に返す方法は、こちらでは以前から普通に行われています。そして自分の家のお墓は、家族や親族が一緒になって蓋を開け、お骨をおさめます。そして自分の家のお墓の蓋を閉めるときも、みんなで一緒になって閉めます。ですから業者へ支払う費用は発生しません。これがこちらの納骨の仕方です。昔から人は亡くなったら自然に返ることを大事としている地区であります。・・・By おっさま