Q 人が亡くなると枕飯や枕団子をあげますが、このことについて教えて下さい。
Q 人が亡くなると枕飯や枕団子をあげますが、このことについて教えて下さい。
A 通夜の晩に故人の枕元に枕飾りをし、一膳飯と枕団子を供えます。この「一膳飯」は、普段故人が使用していたお茶碗に、ご飯を高く盛り上げるのが特徴です。この一膳飯は、普段使っているかまどではなく、別のかまどで炊き、炊いたご飯は家族が山盛りに盛ります。そして故人が使用していたお箸をまっすぐに立てて供えます。これは、「故人のためにご飯を炊いて、他に分けない意味で、お箸を揃えて真中に立てる」意味を持っています。「枕団子」は精米する前の玄米を使い、それを粉にして丸めます。数は六個を供えるところが多く、六という数字は六道(天、人、修羅、畜生、餓鬼、地獄)に供養することや六地蔵へ供養することなどから来ています。しかし地域によっては数は様々です。これらは“野膳(のぜん)”に含めて、野辺送りの時に喪主が墓場に持って行って置いて来る習慣があります。この一膳飯や枕団子は、鳥や野の動物などが食べて自然になくなります。・・・現在、南魚沼地区では、葬儀屋さんが枕飾りや野膳(一膳飯や枕団子も含む)などを用意をし、葬儀出棺後に喪主家、親族が火葬場へ向かう時に持って行き、火葬場へ置いて来ます。