Q お数珠(じゅず)はどのように持つのですか?
Q)お数珠はどのように持つのですか?
A)先般、ある地区のふれあいサロンでの法話の後、「お数珠はどのように持つのですか?」という質問がありました。まずお数珠の珠の数ですが、煩悩の数を表し108個であります。ですが各宗派によるお数珠の輪の大きさにより、54個(煩悩が1珠2つ)、36個(煩悩が1珠3つ)、27個(煩悩が1珠4つ)と108で割り切れる数がよろしいと思います。(煩悩を消してくれる数)お数珠の持ち方は、宗派によって違いがありますが、必ず左手に掛かっています。多々説がありますが、仏教では合掌(手を合わせる)時、左手はインドでは不浄の世界、すなわち私たちの世界を指します。右手は仏様の清浄な世界を指しています。そして私たちの世界と清浄な仏様の世界が手を合わせることにより、一つとなって仏様への感謝の気持ちを表します。そして左手に数珠を掛けることにより、自分の煩悩を消して仏様へ向かうのです。よって必ず数珠は左手に掛かっているのです。ですから宗派によっては左手だけ又は左手と右手の両方に掛かっている場合もありますが、絶対に右手だけに持つことはありません。また説によっては、真逆で左手が清浄な世界すなわち仏様の世界で、右手が私たちの世界であり、清浄な手である左手に数珠を持つという説もあります。弘長寺では前説を基本とし、また数珠の持ち方は左手の親指と人差し指の間に掛かり(左手だけ)に持ちます。詳しい数珠の意味と掛け方は、「弘長寺便利帳(赤本)平成23年3月二版」の110ページに載せてあります。