Q お仏壇の線香は何本立てればよいのですか?
Q お仏壇の線香は何本立てればよいのですか?
A 宗派によって、線香を立てる場合と寝かせる場合があります。線香を寝かせる宗派は、浄土真宗がそうであります。ですがこの地域では浄土真宗寺院があまりなく、その他の宗派は線香を立てる宗派が多く、この地域では線香を立てることが一般的になっています。線香は香を“線のように細長くして”燃焼時間を延ばし安定させたり、香りの発生を一定にしたり、焼香と比べ準備や後処理が簡単であるという特徴があり、一般の家庭に普及しました。線香を立てる本数は、宗派やその寺院の住職の考え方によって違います。一般的に焼香の回数の分が線香を立てる本数と考えてください。弘長寺では焼香の回数を「2回」を推奨しているので、線香を立てるのは「2本」を推奨しています。この2回というのは、1回目の香を焚くことで自分が仏さまを前にして「不浄を払い心を清浄」させるということ、2回目の香を焚くことで「私から仏さまへ香のかおりを差し上げる」という意味をもって行っています。よく日本人は、「1」「3」「5」「7」という数字にこだわる風習がありますが、この数字にこだわる必要はありません。ですから自分の菩提寺の住職から、その意味を伺い、自分が納得してから行ったらいかがでしょうか。ですが、弘長寺の檀徒以外の皆様は、宗派や住職の考え方にも違いがありますので、自分の菩提寺の住職へお尋ねしてください。