弘長寺

今日は涅槃会(ねはんえ)です

今日、3月15日は涅槃会(ねはんえ)です。「涅槃会」とはお釈迦様が亡くなられた日に行われる法要のことです。その時に”お釈迦様が亡くなった時の様子を描いた”涅槃図”を掲げて法要を行います。地域によっては旧暦の2月15日に行いますが、こちらの地域では3月15日に行う寺院がほとんどです。以前は、檀家の方々がたくさん集まり、団子を作り法要の後”団子まき”をする風習がありました。ですが、現在はお寺で法要をするのみとなりました。この”団子まき”ですが、この団子を食べると1年間を無病息災で過ごせると言われ、またこの団子を小さな袋に入れてお守りにしたりしました。この団子は仏舎利(お釈迦様の遺骨)に見立てて、この仏舎利を巡って、争いが起こらないように平等に分配したという記述から”団子まき”が始まりました。また、涅槃図にあるお釈迦様の亡くなられたお姿が”頭北西面(頭を北に向け、顔は西)”のお姿から、人が亡くなると「北枕」に寝かせる風習になりました。

弘長寺の涅槃図(お釈迦様が亡くなったお姿)です。この涅槃図の前で法要をします。