弘長寺

今日、檀家の大葬儀が終わりました

今日、六日町の名士の葬儀がありました。故人は、弘長寺の向拝(ごはい)屋根瓦の葺き替えや本堂天蓋(てんがい)を寄進され、庫裡(くり)新築の際には多額の浄財を寄進されました。また地域社会への貢献も素晴らしく、南魚沼市へ1,500万円もの寄付や地域への指導的役割を担っていました。弘長寺前住職とは生まれた年が同じく前住職とは盟友でもありました。弘長寺前住職は1月7日に遷化(せんげ・亡くなったこと)致し、故人は佛壇で前住職の月命日(毎月7日)をお参りし、温泉へお風呂に入り家に帰って逝去されたそうです。2月7日でした(前住職と月命日が同じ)。私が枕経をあげに駆け付けた時には、まだお顔が温かく私を待っていてくれたみたいです。行年86歳の大往生でした。故人は電気会社の会長で今の会社を一代で築き上げた方でした。この度は密葬という事で身内で執り行いました。後日社葬を行うとのことを社長から相談をされました。お寺、地域社会、住職への帰依など数々の功績により弘長寺では、初めての「院殿大居士」號を授與することと致しました。最後に故人の為に詩を作りました。「[瑞雲](ずいうん)たなびく高き志 [院殿(てら)]への功績顕著なり [阿]弥陀佛の救いに安心し 職を[榮]しひとすじに 家族を[燈]す智慧の光 すべて[導]き今あるを [大居士]八十六年一期にて 今帰り往く安らぎの故郷(ふるさと)へ」[]を結ぶと故人の戒名になります。これは戒名詩と言います。この詩の中に故人86年を生きた歩みを映しました。ご冥福をお祈り致します。・・・By おっさま