あさってからお彼岸が始まります
お彼岸は「彼岸会(ひがんえ)」と言って、一年に春と秋の2回、ご先祖様への感謝の気持ちを込めてご供養する仏教行事です。仏教では、貪り(むさぼり)、怒り(いかり)、妬み(ねたみ)などの煩悩に満ちた現実の世界を「此岸(しがん)」といい、それに対し苦しみのない悟りの世界を「彼岸(ひがん)」と言います。そしてその真ん中に流れているのが煩悩の川なのです。そこで煩悩の世界「此岸」から六つの修行を得て、悟りの世界「彼岸」に渡ろうというのが「彼岸」の教えです。六つの修行は、布施(ふせ)[布施を行う]、持戒(じかい)[戒律を守る]、忍辱(にんにく)[耐え忍ぶ]、精進(しょうじん)[努力をする]、禅定(ぜんじょう)[座禅をする]、智慧(ちえ)[前5つの実践によって得られる智慧]のことをいい、これを”六波羅蜜(ろくはらみつ)”といいます。年2回のお彼岸には、お釈迦さまの説かれたこの六つの教えを実践しようというのが「彼岸」本来の意味です。ですから、お彼岸にはご先祖さまのご供養をするとともに、彼岸に渡る修行を通して自分自身を見つめ直すよい機会です。・・・By おっさま