弘長寺

僧侶が年賀欠礼をする疑問?

先般、ある新潟寺院の住職から年賀欠礼の挨拶が来ました。「自分の妻の兄弟が亡くなり、喪中のため年賀を欠礼します」という内容でした。ですが私は疑問に思います。私は普通の家庭に生まれ育ったので疑問に思うのかもしれません。僧侶は、出家(家を出る)をして得度を行い、一定の修行を修めてから僧侶になります。出家をしているので、一般在家とは戒名も違い、お墓も自分の家の墓には入らず僧侶専用(坊塔)のお墓に入り、家族が出家していない限り、家族とは別々のお墓になるのです。ですから出家(家を出る)なのです。その住職は出家(家を出ている)しているわけですので、身内が亡くなっても喪中はありえないのではないでしょうか。弘長寺の住職は代々と喪中をしていません(前住職も身内が亡くなっても喪中をしていません)。今年、私(弘長寺住職)の妻の母(前住職の妻)が亡くなりました。妻は喪中につき年賀欠礼はしていますが、私は出家をしているので普段通りとし、他の寺院の住職へは喪中の挨拶はしません。檀家に対しても喪中はしていません。喪中をされ年賀欠礼の挨拶をする住職は、お寺で生まれ育った住職が多いようです。このようなことを疑問に思うのは、一般家庭から出家をして仏門に入った私だけなのかなあ?・・・By おっさま