弘長寺

Q 通夜(つや)と逮夜(たいや)の違いについて

通夜(つや)と逮夜(たいや)は、葬儀の前夜に行うものであります。法要を営む場合には、通夜法要(つやほうよう)や逮夜法要(たいやほうよう)と言います。六日町では、街中では“通夜法要”を営み、在方では“逮夜法要”と言って営む場合が多いです。「通夜は、遺体の側で夜通し終夜守っていることを言い」、弘長寺では、六時禮讃(ろくじらいさん)と言うお経があり、夜中8時位から初夜禮讃(しょやらいさん)というお経から始まり終夜法要を行うのが正式としています。ですが弘長寺では現在、夕方5時~6時位に通夜法要を行うのが一般的になっており、この半通夜をもって通夜法要としています。「逮夜は、翌日に及ぶ夜の意を言います」よって翌日の葬儀まで及ぶという意味をもちます。また別名、日没法要(にちもつほうよう)ともいい、弘長寺では夕刻4時位から日没禮讃(にちもつらいさん)というお経で法要を行うのが正式としています。現在六日町では宗派を問わず、どちらも葬儀の前夜に行われ、土地柄や場所によって呼び名が違えども同等な意味で営んでいる場合が多いです。ですがどちらも弔事法要であり、そして翌日に及ぶ法要なので弔意を背負って、葬儀に備えるのが一般常識であります。よって通夜(つや)や逮夜(たいや)を営むと弔意を背負うので、葬儀が終わらない前に慶事(祝い事)を行う事は決して致しません。またそれは通夜や逮夜の後、葬儀が終わらない前に慶事(祝い事)を行う事は仏法からもはずれています。