弘長寺

1日は“ぼんぼちついたち”です。その意味は?

この地域(特に在方)では、八月一日を“ぼんぼちついたち”と言って、菩提寺へお米や野菜などを持って行く風習があります。私は在家(一般の生まれ)の生まれで、在方(俗に言う中心ではなく地方)から六日町中心街の寺院へ入りました。ですから親戚や知人は在方へ数多くいます。それらの方々から「ぼんぼちついたちにお寺に行くんですが、どのような書き付けをしたらいいのか」と僧侶である私へ個人的に聞かれます(昔からの一般人の知り合い)。まず、“ぼんぼち”とはこの地域の訛りことばで、「盆」と「扶持」(ふち又はぶち)が合わさったことばで「盆扶持」となりました。その読み方の「ぼんぶち」が「ぼんぼち」と、この地域で訛ったことばとなりました。そして、八月一日に行う風習から「盆扶持一日」の読み方が訛って「ぼんぼちついたち」になりました。この意味は、お寺さんはお盆月(8月)に入ると忙しくなるので、8月に入った最初の日に、お米や野菜などを持って行って、お寺を助けるという風習になりました。(扶持とは・・・助けること。扶助すること。)現在では時代の流れとともに、お米や野菜などから金品になって来ました。金品を持って行くことも、そのお寺を助けること(扶持)になりますので、金品封筒の書き付けは「盆扶持」と書いてその下に「氏名」を書いてお寺へ持って行ったらよいでしょう。・・・By おっさま